2006年10月11日 (水)

高円宮杯U-18準決勝第一試合

ちわ〜っす!

週末に行われた高円宮杯U-18を振り返っていきましょう。まずは土曜日の準決勝から。


10月7日(土)@国立競技場
第一試合 初芝橋本 vs 名古屋グランパス

前日まで降り続いた雨は止み、湿度も低くカラッとした好天気。風は強めだけど強めの陽射しを調和し、心地よく感じられる。憧れの国立競技場、しかし正直、客席はガラガラ。プレスシートの空き具合が先か、観客席が先か。。。

両チームとも今大会のベストメンバーで臨んだ。最近では「バルセロナ・スタイル」とも言われるらしい4-3-3同士の対決だ。注目を集めるのも同じ、ワンボランチを務める選手。

初芝橋本は岡田翔太郎選手(背番号7)。背は大きくない(166cm)が体がタフで、使い方をよく知っている。そうそうボールを奪われることはないし、同じ理由でボールを取りかえすシーンもよく見られる。しかし、それより注目されているのは正確なロングキックだ。得意の左足で出されたパスは、DFラインのウラに落ちて、ゴールラインを割る前に止まった。両ウィングとピッチ上に大きな三角形を描いて、サイドから攻め崩していく、その起点になる選手だ。

一方、グランパスの吉田麻也選手(背番号13・cap)は、背が高く(186cm)、まずはDF面での活躍が目に入る。相手のロングボールは百発百中弾き返すのだろうと思う。DFラインの前で、ガツンと相手に一発くらわしボールを奪える選手だ。ゲームを組み立てる役割は担っていない。ボールを奪ったら前にいる選手にあずけ、スルスルと前線に上がって行く。ゴールに近づくだけで相手にとっては脅威、味方にとっては頼もしい存在で攻撃がうまく回るようになる。実はキックも高水準だ。

この試合は、初芝橋本が完全に支配したゲームだった。ときにグランパスの連続するワンタッチプレーがチャンスを生むこともあったけど、ポゼッションは圧倒的に初芝橋本。岡田選手の左足は絶好に冴えていた。また左ハーフの東佑樹選手(背番号5)が、目立ちにくく、とても大変だが、周りの選手のためになる、そんな渋いプレーを続け、たいへん大きく貢献していた。

しかしそれも後半19分までだった。その東選手がペナルティエリア内で倒れ、シミュレーションを取られて、2度目のイエローで退場。後ろから足を引っ掛けられたようにも見えたが、判定は違った。東選手の高円宮杯は「ラフ」「反スポーツ」と記録され、そこで終わった。これは一観戦者にとっても、本当にいたたまれないものだった。

さて、決定機を逃し、10人になり、攻め疲れてきた初芝橋本、それでももう10分くらいはボールをキープできていたが、徐々にグランパスペースへ。終了間際に、スマートな体に不似合いなほど強力で正確な右足を持つWG・花井聖選手(背番号7)のミドルシュートが決まり0-1。名古屋グランパスエイトU18の選手たちが喜びを爆発させたのだった。

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2006年10月 5日 (木)

国体サッカー競技(少年男子の部)はドラマチックに終幕!

ちわ〜っす!

先日お伝えした「のじぎく兵庫国体」サッカー競技の決勝戦が、今日、行われました。
決勝戦は、沖縄県選抜 vs 千葉県選抜。昨日行われた準決勝は、

石川県選抜 0-2 沖縄県選抜
兵庫県選抜 1-5 千葉県選抜

という結果でした。地元の人たちの大声援(観客数は2000人!)を受けた兵庫県選抜でしたが、途中で退場者が2人も出てしまったこともあり、大敗を喫してしまいました。

これで今日の決勝戦は、千葉県選抜が2年連続優勝を決めるか(今年からU-16化された国体だが、最強県の称号は変わらないのか)、沖縄県選抜がそれを阻止し初優勝を飾るのか、という争いになったのでした。

しかしもう一方では、実は人情ドラマ的な性格をもった試合でもあったのです。千葉県選抜の14番・MF田口泰士選手の主演でした。

田口選手は、沖縄県の那覇市立小禄(おろく)中学校出身。中学3年のとき(昨年)は、同校サッカー部のキャプテンをつとめ、背番号10を背負って全国大会に出場。チームをベスト8に導き、自身は大会優秀選手に選ばれた。高校進学のときに一大決心をして千葉県の流通経済大柏へ進むことに決めた。どこかで出会った恩師に呼ばれて行ったのかも知れないし、小さい頃からの憧れの高校だったのかも知れない。もしかすると親の都合で千葉行きが決まっていたのかも知れないが、沖縄から千葉へというのはただごとではなかっただろう。沖縄ではほとんどの学校が芝のグラウンドを持っているとも聞くし、県民性もずいぶん違うだろう。大きく環境が変われば当然、サッカーの性質も違ってくる。そして何よりこの年代だ。友だちから遠く離れるのがどれだけきついか。
とまどったこともあったかも知れないが、彼は順調に成長し、国体選抜に選ばれることになった。もともとU-14のエリートプログラムにも選ばれていたことを考えれば、驚きではないかも知れないが。
驚くべきは、この国体で、彼にとって縁の深い2チームが決勝進出を決めたこと。自分の活躍で左右できる千葉県のファイナル進出よりも、彼の仲間たち(小禄中の同級が2名、選抜で活躍している)が全国のツワモノたちを押し退けて、決勝の場へ勝ち進んできたことのほうが嬉しかったのではないか。

ほとんどすべてが私の勝手な想像なんですが、こんなことはそうそうあることではないでしょう。取材にいっていないのを残念に思いました。

試合結果は、延長まで戦って0-0。PK戦はなく、両チームの優勝となりました。なんかドラマチック。沖縄選抜の10番は、小禄中では7番をつけていた仲田一斗選手。さらに公式記録を見ると、中学生のときは超攻撃的なサイドバックという印象だった山下蔵人選手が、田口選手のマークについたという。

今日は3人、何をしているのでしょう?
試合結果を見て、こんなことを思うなんて、なんとも素敵な国体になったと締めくくりたいと思います。

のじぎく兵庫国体HP:
http://www.habatan2006.jp/

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2006年10月 3日 (火)

中学生も参加できる国体は明日、準決勝!

ちわ〜っす!

現在、兵庫県で行われている国体・サッカー(ニュースでは野球ばっかり取り上げられてるなぁ)・少年男子ですが、すでに本日準々決勝を終え、ベスト4が出揃っています。

充実の大会HP(インターネット放送もしています)でご存知の方も多いと思いますが、準決勝のカードは以下の通りになっています。

石川県選抜 vs 沖縄県選抜
地元・兵庫県選抜 vs 千葉県選抜

<各チームのメンバー構成>
石川県選抜:星稜高が中心。おそらく16名中11名が星稜の選手。
沖縄県選抜:かなりばらけているものの、那覇西高とヴィクサーレ沖縄の選手が目立つ。
兵庫県選抜:ヴィッセルと滝川第二高中心。監督も滝二からヴィッセルへ行く黒田監督。
千葉県選抜:柏レイソルの選手を中心に、ジェフや流通経済柏、習志野高など。

兵庫県代表の中心を担う滝川第二高校は、7日に高円宮杯準決勝を控えていて、もし国体で決勝戦へ進出するとたった中1日で、しかも兵庫→東京と移動しての超ハードスケジュールになります。ただ高円宮杯メンバーとして登録されているのは、2、3年生だけで、国体には1年生だけが参加している。そんな鬼のようなスケジュールをこなさなくてはならないのは、黒田監督だけ。監督の采配により両チームともベスト4まで勝ち進んだのですが、嬉しい悲鳴をあげていることでしょう。

さて、今大会から国体はU-16化した(早生まれの高校2年生、高校1年生(全員)、中学3年生(全員)のみが参加可能な大会になった)わけですが、実際に参加している24チーム(384人)の中に、いったい何人の中学生が混じっているのかと気になって調べてみました。すると合計18人。全体の4.7%で、1チームあたり0.75人。ちょっと控えめのような気がします。

ちなみに登録メンバーに入った彼らはちゃんと試合にでているのか? 育成という名目で連れていったはいいけれど、結局試合に出さないのでは意味は半減してしまう。これも調べてみました。ここからの計算値は延べ人数になるんですが、中学3年生はみんなで合計27試合のチャンスがあって、そのうちスタメン出場したのはなんと、半数以上の14回。ベンチスタートだった13回のうちでも、7回は途中交代で出場しています。これは控えGKの中3選手もいることを考えればかなり高い確立です。

たった16人で、最大5日間連続で5試合を戦わなくてはいけないために、あまり「中学生だから」といった配慮はしていられずに、戦力になる選手だけが選ばれたようですね。ちょっと控えめと感じましたが、実際、3名の中学生選手を登録していた2チームは1回戦で敗退しています。今後も中学生の国体参加は高嶺の花のままであり続けそうです。

そのような快挙を成し遂げた選手が2人、『中学サッカー小僧2006秋冬版』に登場しています。p104の「U-15クラブユース選手権、注目選手チェック」に出ている茨田陽生選手(柏レイソルU-15)と原口元気選手(浦和レッズJY)です。チェックしてみてくださいね〜

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2006年9月25日 (月)

高円宮杯(U-18)準々決勝の結果

ちわ〜っす!

昨日、東京・西が丘サッカー場で行われた高円宮杯(U-18)の準々決勝の2試合(全4試合のうちの2試合)を観戦してきました。

大会HPで結果を知っている人も多いと思いますが、

初芝橋本高校 1-1(PK3-0) ヴェルディユース
滝川第二高校 4-1 サンフレッチェ広島FCユース

となりました。高校サッカー部 vs J下部チームという図式の2試合でしたが、どちらとも高校サッカー部チームが勝ちました。J下部チームに将来プロになるようなタレントたちが集まる風潮の中での両校のこの活躍は、これからの日本サッカー進路の流れを変えることになるかもしれません! 

ちなみに他会場(千葉・柏の葉公園)で行われた2試合の結果は以下の通り。

名古屋グランパスエイトU18 1-0 鹿島アントラーズユース
ガンバ大阪ユース 2-1(延長) 星稜高校

こちらからはJ下部チームが2チーム準決勝進出を決めています。しかし、星稜高校もクラブユースチャンプのガンバ大阪ユースをかなり苦しめたよう。ガンバ大阪は1点リードされて、後半ロスタイムと延長後半ロスタイムでの2得点と奇跡的な逆転勝利を納めたのでした。

さて、次の準決勝は10月7日(土)12:00〜 東京・国立競技場で行われます(第2試合は14:30〜)。観戦に行けそうだというラッキーな人は、ぜひ今回の『中学サッカー小僧2006秋冬版』で予習していきましょう。巻頭カラーページ+高校総体特集(p106〜)+U-18ユース特集(p112〜)で注目選手を紹介しています。また、優勝候補筆頭のガンバ大阪ユースのトレーニングも取材していますよ(p128〜)!

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2006年9月19日 (火)

高円宮杯(U-18)観戦記〜2日目

ちわ〜っす!

ではさっそく、先日書いたように16日と18日に見てきた高円宮杯(U-18)の試合を得点シーンを中心にお伝えしたいと思います。計4試合観戦しましたが、合計22ゴール、一試合平均5.5ゴールですから、試合の流れも十分伝わるのでは? と思います。

高円宮杯第17回全日本ユース(U-18)サッカー選手県大会
1次ラウンド 第2日 @ひたちなか市総合運動公園陸上競技場

1試合目
鹿島アントラーズユース 3-2 東福岡高校

まずは前半27分、アントラーズがPKを得る。ペナルティエリア内左端でファウルとの判定、東福岡の岡田選手(DF・2番)がイエローカードを受けたが、逆ゴール寄りの観客席からは、厳しい判定のように思えた。PKは鹿島アントラーズのエースナンバーを背負う小谷野選手がゴール右側にしっかりと決めた。1-0
Anteast

動揺からか東福岡は立て続けに失点を喫してしまう。前半32分、右サイド、ゴールからはかなり離れた位置(直接はないな、という位置)で鹿島アントラーズのFK。ゴール前に集まる東イレブン。そこへ小峯選手(鹿島・DF・2番)の虚をついた縦へのショートパス。ズバッと決まり、小谷野選手が右アウトサイドからきれいな低めのクロスを入れた。中で合わせたのは9番・野林選手(FW)。右足インサイドでていねいに合わせた。2-0

34分、東福岡にゴール前FKのチャンス。一人またいで時間差のキックは威力十分、直接ゴールか!? と思われたがおしくもゴール右上へそれていってしまう。

38分、東福岡の右サイドハーフ・藤井選手(7番)のクロスボールが鹿島DFに当たってゴールイン。GKとDFラインの間に入れたクロスは、オウンゴールの可能性を孕んでいるもの。前半は2-1で終了した。

後半15分、鹿島の決定機。FKのボールを鹿島の選手がゴール前でトラップ、東DFが強引に寄せにいったがシュートを打たれて、それがバーに当たる。跳ね返りのボールをまた鹿島の選手が拾い、シュートを狙うが潰されてCKに。右からのCKはクリアされたが、こぼれ球をミドルシュート。ゴール前に残っていた選手がとっさに合わせてゴールに入れたが、オフサイドの判定。この辺は、どうにも、ゴール前混戦のため、選手識別できず。

後半29分、追い掛ける東福岡に痛いミス。鹿島の右サイド・添田選手(8番)のクロスを東福岡DFがかかとトラップしてしまう。それが野林選手への絶好のパスになり、またも2点差に。これで3-1

どの試合を見ていても、だいたい数名の選手が足をつる。高校生にとって45分ハーフの真剣勝負は限界への挑戦になるんだろうと思う。疲れもピークに達しようとする後半38分、東福岡が一点返す。ポジションを右に移していたキャプテンの大迫選手(MF・4番)からのクロスボールを途中出場の11番・市川選手(MF)がトラップ(うまい!)からシュート。ゴール前は混み合っていたが、落ち着いてコースをついた。3-2 

東福岡の反撃もここまで。地元の鹿島アントラーズユースが勝ち点3を手に入れた。

2試合目
サンフレッチェ広島FCユース 5-1 ヴィッセル神戸ユース

試合開始から15分間、サンフレッチェが怒濤の攻めを展開した。チームのシステムは4-3-3。前線でダイアモンド型を形成する4人は、ポジションチェンジ、ワンタッチプレー、常時フォローし合い、スムーズなボール回しで攻め、ヴィッセルDFとしては捕らえどころ、プレスのかけどころがない。

前半15分、CFの9番・中野選手(広島)がためを作ると、10番・U-19日本代表候補に選ばれている平繁選手(FW)が全力ダッシュで追い抜いていく。そこに中野選手から絶妙のスルーパスが出され、平繁選手、GKと1対1、冷静にコースをついて先制した。1-0

その後もずっと広島ペースが続いた。ヴィッセル神戸はなかなか広島の2年生GK・兼田選手(16番)をヒヤヒヤさせることができない。

30分、中野選手がペナルティアーク付近で振り向きざまに豪快な左足シュートを放つ。神戸はキャプテンGK・土井選手(1番)の好セーブでなんとかしのぐ。続いてのCKは右SB野田選手(広島・3番)の仕事場所。右足の正確なキック、ファーサイドに巻いて落としたボールが激しい競り合いの末、ゴールイン。遠目からはオウンゴールにも見えたが、公式記録によると中野選手の右足シュートだったらしい。大活躍だ。これで2年生とは末恐ろしい。2-0

次もCKから。42分、野田選手の蹴ったボールに中野選手が頭であわせる。これは土井選手のファインセーブで逃れる。連続2度目の左CK、今度は7番・保手濱選手(広島・MF)のヘディングシュート、これまた連続2度目の土井選手のファインセーブではあったが、はじいたボールを平繁選手が左足でつめた(右足かと思った)。3-0、広島強い!

前半終了間際のロスタイム、神戸は右CKから1点返す。10番・曽我部選手(神戸・MF)の蹴ったボールを高い打点のヘディングでとらえた。スコアラーは右SBの木村選手(神戸・5番)3-1

後半に入り、神戸が盛り返せるか、と見守っていたが、追加点をあげたのは広島。後半14分、またもCKが起点となる。右CKを11番・横竹選手(広島・FW)が頭で合わせる、土井選手ファインセーブ、それを平繁選手がつめた。平繁選手はこれで3点目。ハットトリックを達成した。4-1
Sanvissele

さらに後半20分、左サイドで平繁選手のドリブル、チェンジオブペースから縦に抜け出てクロスを入れる。混んでいるところ、保手濱選手が右足で合わせて5-1

広島の攻撃ばかりが目立った一方的な展開だった。公式記録によると、シュート数は広島22本(前半9本)、神戸6本(前半3本)だったらしい。広島は2連勝で1次ラウンド勝ちぬけを決めた。

あと、後半25分くらいだったか、神戸の曽我部選手がケガをしてピッチを去る際に、広島の選手が2人曽我部選手に肩を貸すというシーンが見られた。両サポーターから拍手が起こったナイスなシーンだった。パチパチパチ。

さて、まだ16日の試合を振り返っただけですが、タイムアップ! また明日以降に残り2試合お伝えしたいと思いますが、先に決勝ラウンドRound16観戦となりそう。どうしたものか。。。

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2006年9月11日 (月)

U-18高円宮杯第1日その2

ちわ~っす!

今日は、昨日の続きをお届けします。夏の間中、会社に閉じこもって編集作業をしていたのがたたって、今頃日焼けのヒリヒリ感に苦しんでいます。シャワーはなるべくぬるいお湯にしなくちゃ、しみるんだよ。と、こんな自分の日焼け情報ではなく、高校生サッカー、高円宮杯でした。

高円宮杯第17回全日本ユース(U-18)サッカー選手権大会
1次ラウンド 第1日

横浜F・マリノス 5-2(2-0/3-2) 初芝橋本

試合は早々に動いた。前半5分、MF登録ながらこの試合では2トップの一角に入っていた高久選手(F・マリノス・18番)が、カウンター気味にボールを持ち上がり、ゴールまで30メートル弱くらいあっただろうか、キーパーの位置をよく見定めたロングループシュート。きれいな曲線を描き、キーパーはすでにノーチャンス。1-0。マリノス先制。大会初戦、いきなりの得点で幸先のよいスタートをきった。

試合の流れ自体は、マリノスが支配できていたわけではなかった。花火のようにきれいな動きを見せる円陣から試合に入った初芝橋本が、キックオフ直後から、これでこの暑さの中90分間もつのだろうか? と心配に思うほど精力的に動き回り、流れを手にしかけていた。それを見事なループで無にした。だけでなく、マリノス有利にまでしてしまった。当たり前だけれど、この1点は非常に大きかった。

マリノスは、徹底して早いプレスをかける。FWから、中盤から。そして奪ったら、まず速攻。その長いパスはあまりうまく納まってなかったけれど、それでも繰り返した。対して初芝橋本は必ず中盤を経由して、FWの走りこみに合わせボールを前進させる。しかし何といってもマリノスの早い寄せ。高校選手権では面白いようにパスをまわせていた初芝橋本だったが、パスが、ずれる。絶好のパスを足先に当てられてしまう。Marinoshatsushiba

そこで初芝の中盤に入っていた谷川選手(12番)が足裏でクイッとボールをひくコントロールをいれ、DFを2人抜きさる。リズムの違う光るプレーだったが、先制された場面によく似たループシュートはわずかに大きすぎて入らなかった。

38分、疲れてくる時間だろう。試合巧者F・マリノスが追加点をあげた。左サイドで攻撃を作ると、キャプテンでCHの山岸選手(5番)がそれを引き受け、ペナルティエリアに進入していった。彼はフォーメーションで中央に位置していたが、試合中ほとんど消えることなく、攻撃時も守備時も効果的に参加し続けていた。まあ、それはともかく、その進入ドリブルがすでに決定的で、中央にパスを出し、それをきっちり決めた森谷選手(LMF・8番)のゴール右側、キーパーの手の届かぬところへのシュートもぬかりないものだったが、そのときそこへスルスル上がっていった山岸選手のクリエイトしたゴールだった。これで2-0。

ハーフタイム。マリノスサポーターが「この試合内容、このメンバーで2-0なら上出来」と話していたのを聞いた。ケガの長谷川アーリア・ジャスール選手、シンガポールにいるU-16日本代表メンバーには5人も取られている。それでもこの結果。強い。

後半は合計5点も入る展開になった。午後2時の直射日光の下、疲れは極限に達しただろう。公式記録には気温34度と書かれている。1試合目より2度上昇している。試合は荒れ、ファウルも多かった。点もポコポコ入るようになった。

5点もとられてしまった初芝橋本だったが、2点返したのが救いになるかもしれない。水元選手(CF・14番)のすばやい反転からのドリブルシュートと、太田選手(RSB・8番)がダイナミックなプレーで演出した途中出場の6番山岡選手(MF)のミドルシュートによる2点だ。

F・マリノスは、ベストメンバーを組めなかったながら大勝。それだけでなく今後につながる1年生の活躍という収穫もあった。普段彼らがスタメンに名を連ねているのかは知らないけれど、このチャンスをいかしたのだろうと勝手に思っている。CHに入った佐藤優平選手(27番)と途中から出てきた曽我選手(RWG・15番)が1点ずつ決めた。当然、周囲のサポートあってのことだろうけど、うまい選手は1年生だろうが何だろうがうまいもんだと思った。1チャンス、2チャンスをきっちりものにするのだから。

さて、お伝えした2試合ではどちらもJ下部チームが勝ちましたが、他会場では別パターンもいろいろあったようです。興味のある人は大会HPをご覧ください!

JFAの大会HP:http://jfa.sportsinfo.jp/2006/JapanYouthU18/index_t18.html

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2006年9月10日 (日)

暑い! 熱い!! U-18高円宮杯

ちわ~っす!

今日は、U-18の高円宮杯を取材してきました。場所は千葉県習志野市の秋津サッカー場。今日の秋津は真夏が戻ってきたような暑さ! 観戦するだけでも汗だくになってしまい、体力を奪われていくコンディションでした。

今日のカードは、
名古屋グランパスエイトU18(愛知県) vs 水橋高校(富山県)
横浜F・マリノスユース(神奈川県) vs 初芝橋本高校(和歌山県)

の2つ。プロと同じ45分ハーフなので、夏の大会に比べても、より体力&集中力が重要となった試合でした。

高円宮杯第17回全日本ユース(U-18)サッカー選手権大会
1次ラウンド第1日

名古屋G 3-0(1-0/2-0) 水橋高

まずは前半33分、名古屋がゴール前でFKを得る。キッカーは花井選手(名古屋・7番)。壁の間をすり抜けたグラウンダーのシュートが直接決まって1-0。

2点目は後半9分。これも名古屋のFKから始まりました。ペナルティーエリアの左外側からのFK。ちょっと直接は狙えない位置だった。そこで中へちょこんとショートパスを出し、そこからミドルシュートを狙ったものの、クリアされる。しかしそれをCBの津田選手(名古屋・4番)が高い位置で奪い取ると、前線へ低めのロビングボールを入れた。水橋高のDFラインは押し上げてオフサイドを狙ったが、残っていたDHキャプテンの吉田選手(名古屋・13番)はオンサイド。ワンバウンドしたボールを胸トラップし、ジャンピングボレーを決めた。

2点差がついて余裕を持った名古屋、対してなんとか1点返したい水橋だったが、名古屋のディフェンスをかいくぐってゲームを組み立てていけない。焦りもあったろうし、暑さも理由の一つだろうが、ロングボールが多くなってくる。しかしロングボールではどうしても不利になってしまう。というのも、待ち構えているのは吉田選手と2年生CBの三宅選手(ともに186cm)を始めとする平均身長180.8cmの長身DFラインだからだ。それでも確かに2、3度の好機を生み出したが、決められずに時間ばかりが過ぎていく。Nagoyamizu

後半ロスタイム、途中交代で出ていた名古屋の1年生MF安藤選手(24番)が、ペナルティエリアのライン上で外にパスを出すと見せかけてから中へ切り返し、左足のシュート。水橋DF陣も数は揃っていたが、疲れも極限にあっただろう。名古屋は途中出場選手がきっちりと役割を果たし、3-0とし、今後のグループリーグ戦をより戦いやすくした。

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